弊社では、年に一度の方針発表会を通して、自社の進むべき方向性を確認・共有しているのですが、その中で出てきたひとつの疑問がありました。

それは、「私たち自身も気づいていない、私たちの価値があるのではないか」ということです。

もちろん価値や強みだけでなく、課題や弱点なども含め、自分たち自身のことを冷静に把握できているかというところに問題意識を感じた私たちは、「私たちのことをよく知る方」との対談を通して、それを見つけ出そうとすることにしました。

 

 

タイトルは、「河辺商会を知る人」。

第七回となる今回は、2022年4月入社の二人と、2年目の先輩に話してもらいました。

 

 

 


対談

新入社員 / 張本さん(右)渡邊さん(左)
2年目 / 前川さん


 

前川:二人とも学校の求人で河辺商会を知ったんですよね。いろいろある中、どうしてこの会社に興味を持ったんですか?

 

渡邊:僕はものづくり系の大学だったんです。専攻は違ったんですけど、プラスチック製品に興味があって。

 

張本:僕は家から近かったので…

 

前川:実際大事(笑)通いやすそうだなって?

 

張本:電車通勤がすごく苦手で。辞めずに続けるには、家が近くて自転車で通える範囲であることが僕には大事だなと思いました。

 

前川:二人とも、自分にとって重要なことがわかってるんですね。家が近かったら、面接とかも行きやすいですよね。

 

張本:そうですね。

 

前川:僕は工場見学の時、立体倉庫にとても驚いたんです。大迫力で、ほかのことがあまり頭に入らなくなったくらい(笑)二人は、面接や見学のなかで、印象的なことはありましたか?

 

渡邊:社長との面接のあと工場見学があったんですが、めちゃくちゃ緊張していて…正直あまり覚えていないです。

 

張本:僕は前川さんと同じ立体倉庫が印象に残っています。

 

前川:実際入社してみて、変えた方がいいと思うことはありますか?去年僕たちの代がこのインタビューで、トイレが古いという話をしたら本当にすぐ改装して綺麗にしてもらえたので、話すことで何か本当に変わるかもしれないですよ。

 

渡邊:そうですね…3階に、昔の抜き取りで来た製品を置いている箱がたくさんあるんですけど。日付は書いてあるんですが、並び順がばらばらで、毎回探すのに時間がかかるんです。そこを片付けたいなと思ってます。

 

張本:僕は…気にしてるところはないです。それはそれやし…

 

前川:張本くんらしい(笑)僕が聞くのもなんですが、先輩達との人間関係はどうですか。

 

張本:人間関係…あまり気にしたことがないです。ほとんど気にしないんです、僕。

 

渡邊:僕はこの会社、人間関係が最高と言っていいんじゃないかと思っていて。仕事自体は、僕にとってはめちゃくちゃきつくてしんどいんですけど、人がいいので続けられています。

 

前川:ありがたいですね。特にどなたにお世話になっていますか?

 

渡邊:みしま係長ですね。めちゃくちゃお世話になっています。みしまさんがいなかったら、もう僕この会社にいないんじゃないかなというくらいです。

 

前川:みしまさん、後輩をとても気にかけてくださいますよね。来年には二人にも後輩ができるわけですけど、来年の新卒の人にもっとこういうことを伝えたらいいんじゃないか、ということはありますか?

 

渡邊:実際の作業内容をもっと押し出してもいいんじゃないかなと思います。プラスチックの成形と聞くと、単にボタンをピッピッて押していたらできるんじゃないかというイメージだったんですけど、実際は重い金型を運んで、付け替えて、あっつい金型を抜いて…結構そういう「自分が作っている」という実感がある作業が多かったので。

 

張本:渡邊さんと同じ意見です。僕も、実際に入って、外から見てただけだとわからなかった仕事をしてみて、「面白いな」って感じたので。

 

前川:実際に今している仕事で、何が面白いですか?

 

張本:金型保全ですね。金型を全部バラしてまた組み立てると、外からは見えない仕組みや構造が見えて、すごく面白いなと思います。

 

渡邊:金型に樹脂を流し込んで成形するのを一からやらせてもらっていて、まだまだ手際が悪くて「遅い」って言われながらですが、できた時は達成感があります。製品を作れた、やっとできた!という。

 

前川:二人とも自分のスタイルというか、ベースがはっきりしていて、いいですね。自分の興味と、力量と、周囲の環境と、いろいろな要素を客観的に把握できてる感じがします。頑張ろうと張り切りすぎてパンクしないように、自分のことをその都度知りながら、今のまま力を伸ばしていってほしいなと思います。今日はありがとうございました。

 

渡邊・張本:ありがとうございました!